「ワクチン」って言葉よく聞きますし、使いますよね。
ある病気に対する「ワクチン」を使うとその病気にかかりにくくなるんですけど、コレってどういう仕組みでなってるんでしょうか??
今日はワクチンの仕組みについてのお話です。
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前回、免疫についてのお話をしました。
「ワクチン」について理解するためには、「免疫」について少し知っておかないといけません。
免疫ってのは「体に害を及ぼす異物に抵抗できる体のシステム」のことでしたね。
バイ菌や病気のもとなどが体の中に入ってくると、私達の体では「免疫システム」がはたらいて、異物との戦いが始まるわけです。
ところで。。。
「戦い」って、始めての相手よりは、一度でも戦ったことのある相手の方がやりやすいですし、必殺技が多い方が勝ちやすいですよね。
「免疫」もコレと同じで、異物と体をあらかじめ戦わせておくと、異物の情報が体の中に記録されて、次に同じ異物が入ってきた時にすぐに対応できるんです。(このことを免疫記憶といいます。)
この免疫記憶を得るためにあらかじめ入れる異物のことを「ワクチン」といいます。
つまり「ワクチン」ってのはもともとは体に害を及ぼす異物なんですが、接種するのは免疫記憶が起こる最低限の量でいいですから、生きているけど非常に毒性を弱くした異物(生ワクチン)か、一度死んだ異物(不活化ワクチン)が使われてます。
生ワクチンと不活化ワクチンはどっちがいいかというと、さすがに生きているだけあって、生ワクチンの方が効果も強力で長続きする傾向があります。(そうじゃないこともあります)
ここでまたまた免疫のはなしのおさらいですが、「免疫システム』には
1、異物を食べる細胞をどんどん作る
2、異物を殺す「抗体」というものをどんどん作る
の2種類の必殺技があります。
生ワクチンでは多くの場合、両方の技を身につけれるのですが、不活化ワクチンでは「抗体」という技しか習得できません。
ただ、弱いとはいえ生ワクチンは生きた異物です!
間違って病気になっちゃってもいけませんので、生ワクチンにできないワクチンもあります。何の病気のワクチンかによって、生ワクチンか不活化ワクチンかはうまいこと決められてます。
今日は「ワクチン」ってどうやって効果を発揮してるのかについてのお話でした。
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