ケガをしたはれた

口腔外科

私が病院の口腔外科で働いていた頃の話です。

PM21:00

救急車で一人の若者が運ばれてきました。
交通事故で顔をぶつけ顔全体が血で覆われ、苦しそうな表情。幸い血圧や脈拍は安定しており、呼びかけにも反応あり。顔以外に痛いところもありませんでした。全身状態が落ち着いていたので、いざというときの薬剤投与のために点滴を確保して、まずは顔面や脳に異常がないかどうか検査を行いました。

結果、特に大きな異常なし。

次に、傷口を確かめるため顔を覆っていた血を拭きます。
すると、みるみるうちに顔がきれいになり、傷口は結局、鼻の付け根に1センチほどあっただけでした。

仰向けになったまま、その部分からの出血が続いたために四方八方に血が広がって見た目の重症感が強くなり、さらに血が目に入って苦しそうな表情になったようです。

お口やその周りのケガは出血が多く、歯の外傷などは激しい痛みを伴いますので、時にものすごく重傷のように思われがちです。

しかし、骨や脳に異常がなければ、局所的な処置で十分に対応可能です。
見た目は救急車に乗りそうな状況でも、実際は小さな傷であることもありますし、歩いて受診された方で実際は脳挫傷だった方もみえました。

三角

当院の外傷治療では、ケガした部分はもちろん、それ以外もしっかりチェックし、安全で確実な治療を心掛けています。

落ち着いて判断しよう

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