長久手の佐々木歯科医院のブログです。

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おくちのなかのはなし

歯の種類

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口の中には多い人で32本の歯が生えています。

日本では、前から1番、2番、3番、、、と数えて、一番後ろが8番です。
上下左右に8本ずつ生えているので、8×4で最大32本です。

といっても最後の8番は、「おやしらず」ですので、現代人ではしっかり生えていることは珍しく、ほとんどの方が埋まっていたり、横になっていたりします。
(詳しくは、「親知らずって何ですか」でお話しする予定です)

このため、ほとんどの方は7×4=28本になっています。

この28本の歯は全て「ものを咬む」ということに使われますが、細かく分けるとそれぞれ違った働きがあります。

まず前の2本(上下左右で8本)のことを「切歯」といいます。
切歯は先が尖っており、上下の歯を重ねることによってハサミのように動きます。この動きによって主に食べ物を咬み切ることに使います。

3本目は「犬歯」といいます。
糸切り歯ともいわれるように、先が細く尖っているために裁縫が盛んな時代には、実際に糸を切るのに使っていたこともあるようです。

ちょっと古い話ですが、「八重歯がチャームポイント」とされた時代がありました。その八重歯も「犬歯」のことです。

歯の生え変わりには、ある程度の規則性があります。
基本的に、上の犬歯はその両隣の歯よりも後で生えてくるために、両隣の歯の間の幅が犬歯の幅より狭い場合は、犬歯はきちんとした場所に生えることができず、ちょっと上の方で止まってしまいます。
これが、八重歯の仕組みです。

4本目5本目は「小臼歯」、6本目7本目は「大臼歯」です。
歯の頭が平らなので、食べ物をすりつぶしたり、噛み砕いたりすることができます。
ひとつの歯冠に対して2~3本の歯根で支えているので、前歯よりも強い力をかけることができます。

野生動物は、肉食と草食に分かれますが、肉食動物は「咬み切る」ことが必要なので、先の尖った「牙」のような歯がほとんどです。逆に草食動物は草を「すりつぶす」ことが必要なので、平らな「臼」のような歯がほとんどです。

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