まず、歯は口の中に見えている部分(歯冠)と骨に埋まっている部分(歯根)があります。
「歯冠+歯根=歯」
歯医者にとっては説明することすら忘れてしまうほど当たり前のことなのですが、あんまり浸透してないようです。
どういう時に思うかというと、
「歯を抜いたあとにさし歯に出来ますか?」
という質問を受けた時です。
「何かおかしいの?」って思われる方もいらっしゃるかもしれませんですが、これは実はかなりおかしいわけでして、
「さし歯」っていうのは何に差し込むのかというと、「歯根」にさし込みます。
歯を抜くっていうのは、「歯冠+歯根=歯」から考えると歯冠も歯根も抜いちゃいますので、「さし歯」をさすところはもうないわけです。
ただこれって、歯医者にとっては常識ですが、患者さんにとっては知らなくて当たり前のことです。
ですから、簡単な質問を受けたときこそ自分の説明不足を反省するべきなのかも知れません。
こうやって考えてみると、普段、当たり前のように使ってる言葉の中にも、意外に一般的じゃないものってのがたくさんあります。
僕の経験では「感染・炎症・神経・細菌/真菌/ウイルス」など、意外に全く違ったイメージで伝わっていることがあります。
僕らは常に「どういう風にお話しすればよりわかりやすいか」を追求していかなきゃいけません!
というわけでこのブログも、
をモットーに考えているのですが、もしわかりにくい表現とかあったら是非、ご指摘ください!!!
ちなみに、歯根もない状態で顎の骨に金属をさす方法「インプラント」ってのもあるのですが、これはまたの機会にお話しします。
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