長久手の佐々木歯科医院のブログです。

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おくちのなかのはなし

歯周病のはなし

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歯医者の基本といえば、なんと言っても「虫歯」「歯周病」です!

虫歯に関しては以前お話ししたので、今日は「歯周病」についての歯科トークです。

歯周病は、「歯炎」「歯炎」に分けられます。
簡単に言うと、初期が「歯炎」で、進行すると「歯炎」になります。

虫歯の原因は「虫歯菌」でしたが、歯周病の原因は「歯周病菌」、虫歯菌が「酸」を出したように、歯周病菌は「毒素」を出し、この毒素が周りの細胞をどんどん破壊していきます。

歯周病菌は、歯と歯ぐきがくっついている部分「歯周ポケット」に住んでいるので、毒素が出てくるとまずは歯ぐきの細胞が破壊され始めます。

ただ、私達の体もやられっぱなしではありません!!

この毒素を出す歯周病菌を殺そうとする成分(免疫物質)を出して歯ぐきの中の歯周病菌をやっつけようとします。

歯周病菌には早くいなくなってもらいたいので、血液の流れに乗ってどんどん免疫物質が送られます。

しかし、細い血管では運べる量に限界があるので、血管を太くしてより多くの免疫物質を運べるようにします。
これによって、歯ぐきは赤く見えます。

さらに、運ばれてきた免疫物質がすぐに血管の外に出て戦えるように、戦場の近くの血管では免疫物質が出やすくなっているのですが、この時に、免疫成分だけではなく水分も一緒に出てしまいます。
すると、歯ぐきは腫れたような状態になります。

歯周病菌によって歯ぐきが赤く腫れ上がったこの状態が「歯肉炎」です。

この状態が長く続いて、免疫物質が負け歯周病菌が勝ってくると、歯ぐきの中での戦いに加えて、歯が埋まっている骨「歯槽骨」の中でも戦いがおこってきます。

この状態が「歯周炎」です。

歯周炎では、たくさんの歯周病菌が出すたくさんの「毒素」によって徐々に骨が溶け、歯が揺れ始めます。

歯と骨の間には免疫物質の死骸である「膿」がたまり、口臭がひどくなり、顎全体が腫れたり、突然歯が抜けたりします。

骨が吸収されると本当は歯根がみえてくるはずですが、歯ぐきそのものが腫れているので、一見したところ正常に見えます。

ちゃんとした治療によって、歯周病が治まってくると、歯ぐきの赤みや腫れがなくなりますが、その結果、残念ながら歯ぐきが下がったように見え、歯根が露出してしまいます。。。

健康できれいな歯を残すためには、虫歯予防と「歯周病予防」が大切です。

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