長久手の佐々木歯科医院のブログです。

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おくちのなかのはなし

よだれのはなし

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今日は唾液(よだれ)に関しての歯科トークです。

皆さんまずは、
「口を大きく開けて、一回も口を閉じずに1分間深呼吸を続けましょう。」

何があっても口を閉じてはいけません!

何があってもです!!

どうなりましたか?

顎の先によだれが垂れているのではないかと思います。
というより、ほとんどの方は口を閉じてしまったと思います。

さて、何が言いたかったのかと言いますと、
たった1分でも、口から垂れてくるぐらいの唾液が出ているということです。

唾液の量は1日にだいたい1.5?と言われています。
1.5?といえば、大きな丸いペットボトル1本分でかなりの量ですが、一日は1440分なので、1分で考えるとだいたい1ccくらいの唾液が出ていることになります。

「1ccくらいじゃ垂れてこないんじゃないの?」
と思うかもしれませんが、そんなことはありません!

口を閉じていると、頬、唇、歯、舌、上あごががほとんど隙間なくくっついています。
その狭い隙間を、どんどん出てくる唾液がたえず循環しているのです。

そして、自分でも気付かないうちに飲み込んでいます。

この唾液って、一体何をしているのでしょうか?

まず第一は「保湿」です。
口の中の粘膜が乾いてしまうと、真冬の朝のように喉が張り付いてしまいます。

次に「洗浄」です。
1分にたった1ccの水分でも、狭いスペースの中を絶えず循環することで、汚い物を洗い流してくれます。

そして「抗菌」です。
唾液の中には、天然の抗菌物質が含まれていて、できる限り口の中がきれいに保てるようにしています。

あとは「歯を強くする」効果もあります。
唾液の中に含ませている物質が歯の表面に膜を作ったり、実際に歯に取り込まれたりして、より健康な歯を保つようにしています。

つまり、唾液はいいことばっかりなのです。

ちなみによだれ(唾液)は一般的に汚いものとされていますが、唾液そのものは実は無菌です!これは尿にもいえることなのですが、体の中から出てくる液体は、出た直後は必ず無菌です。

「歯医者の仕事は唾液と仲良くなることから始まる。」と大学の先生から聞いたことがあります。
確かにこれだけ人の口に手を入れる仕事もないと思います。(もちろん手袋はしています。)

これからも、仲良くしてね。

ペタしてね

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