「アレルギー」でいってみようと思います。
アレルギーって誰でも知ってるのに、実際のところよくわかんない言葉じゃないですか?
アレルギーって一体何なんでしょうか!?
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アレルギーについて知るには、まず免疫のおさらいをしなくちゃいけません。
免疫ってのは「なんとかして異物を殺したい!!!」っていうからだのシステムでしたね。
とてもすばらしいシステムなのですが、残念なことにたまぁにやり過ぎてしまって、異物を殺してさらに自分のからだも傷つけてしまうことがあるんです。
このやり過ぎた免疫反応のことを「アレルギー」と言います。
アレルギーはやり過ぎ方の違いでⅠ型~Ⅴ型に分かれるのですが、
・食物のアレルギー
・アレルギー性鼻炎
・花粉症
・アトピー性皮膚炎
など、一般的に知られているアレルギーのほとんどはⅠ型です。
ですから今日は、Ⅰ型アレルギーの仕組みについてお話しします。
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まずは、また免疫のおさらいです。
異物が体内に入ってくると、この異物を殺すために「抗体」というものが作られるんでした。
この抗体ですが、実はたくさんの種類があって、アレルギーを引き起こす異物が体内に入ってくるとIgE(アイジーイー)という抗体が作られます。
このIgE抗体は、別名アレルギー抗体とも呼ばれていて、例えば卵を食べてIgE抗体が出てくる人は、卵アレルギーということにります。
何に対してIgE抗体が出てくるかは人によって全然違いますし、ほとんどIgE抗体が出ない人もいるのですが、IgE抗体が出まくってる人はアレルギー体質ということになるんです。(アレルギーの血液検査は、IgE抗体が何に対して出てるかを調べています。)
ではこのIgE抗体はどのようにして、アレルギーを引き起こすんでしょうか。
IgE抗体には、異物だけではなくマスト細胞という細胞にもくっついてしまう性質があります。
IgE抗体withマスト細胞が異物とくっつくと、異物が死ぬと同時に、マスト細胞から血管を広げたり血管の中から水を出したりする物質が出てきます。
この物質がかなり厄介で、血管が広がって太くなることでその部分が赤くなり、水が出ることでその部分は腫れてかゆみが出ます。
このIgE抗体withマスト細胞が異物とくっついて、赤くなったり、腫れたり、かゆくなったりするする反応がⅠ型アレルギーです。
軽いアレルギーであれば、軟膏塗ったりお薬飲んだりすれば治りますが、なかには全身にアレルギー反応が出てしまうこともあります。この全身に出てしまったⅠ型アレルギーは「アナフィラキシー」と呼ばれていて、場合によっては命に関わることもあります。
一口にアレルギーといっても、軽いかぶれから命に関わるものまで様々なんです。
今日は、アレルギーってどういう意味なのかとⅠ型アレルギーの仕組みについてお話ししました。
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