今年度最後のブログは「ものを飲み込めてるかどうか」の検査について。
歯医者の仕事は、
・お口の中をきれいに保つ
・噛み合わせをより良くする
ことでしたが、
最近は「飲み込む」ことでも役に立てるんじゃないかということで頑張っています。
「飲み込む」という動作は、いろんな刺激を脳がきちんと判断して、口、舌、喉、首のいろんな部分を順序良く動かすことで成り立っています。(詳しくはこちらをご覧ください。)
飲み込みができなかったり、むせたりする場合はそのどこかがわるいわけなので、どこに原因があるのかを突き止めて、それに応じたリハビリや補助器具の使用、処置を考えなければなりません。
が、
残念ながら「飲み込んでいる時」の喉の動きなんて直接見ることはできませんので、「レントゲン」を使って嚥下造影(VF:Videofluorography)という検査をします。
X線を通しにくい液体(造影剤)を飲んでもらってレントゲン動画を撮ります。この液体の形を見ることで、口の中から食道までの動きがわかるんです。胃のバリウム検査と似た感じですね。
この検査で、
実際に飲み込めているのかどうか。
異常があるのはどの部分か。
どういうものなら、どういう姿勢ならより安全に飲み込めるかなどがわかります。
その結果から、
より安全にものを飲み込むことができるようにしたり、栄養摂取の方法を提案したりすることも歯医者の大事な仕事になればいいなと思っています。
では。
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