長久手の佐々木歯科医院のブログです。

佐々木歯科News

本のはなし

FREE

更新日:

今日はお勧めbooksシリーズ本でいってみたいと思います。
今日の本はこちら



¥1,890
Amazon.co.jp

著者はアメリカの電子産業カルチャー雑誌:$スタートダッシュデンティスト!-wiredの編集長クリス・アンダーソン!$250のネットブックとフリーソフトを使ってこんな内容の文章をすらすら書いている人を想像すると、世の中凄い人ってのはいるもんだなって思います。

内容は、題名の通りFREE(無料/自由)について

FREEの商品にはどういう意味があるのか?
・デジタルの世界でのFREEについて
FREEを扱う際の心構え
みたいなことが書いてあります。

例えば、路上でタダで配っているティッシュって、裏面広告の宣伝効果が期待されているわけですが、このネットが普及した現代にティッシュの広告を見て「わぁ。ちょうど英会話始めようと思ってたからここに電話しよ!*>∀<*」って人が何人いるでしょうか?
あらゆる情報を瞬時に望んだだけ集めることができる現代では(しかもタダで)、偶然もらったティッシュ裏の情報の貴重性なんてほとんど0といってもいいくらいで、今までの無料宣材(20世紀型のFREE)ってのは、もはや21世紀では通用しなくなりつつあるんです。

あと、20世紀型のFREEには、FREEの向こう側の有料がわかりやすいものが多いです。
例えば、「試供品」は気に入ってくれた人に商品を売るためのものですし、「携帯電話0円」は加入者を増やして通話料でもうけるためのものです。
それに比べて21世紀型のFREEは、FREEの向こう側がわかりにくいものが多いです。
「パソコンのフリーソフト」(機能や使用期間が限られたものもありますが、タダなのに十分に使えるものもたくさんあります)や、「フリーメール」、「ブログ」、「Wikipedia」、「YouTube」、「Facebook」など、デジタル産業が始まった頃、タダになるなんてとても想像できないほど多彩な機能を持ったサービスが、いま当たり前のようFREEで使うことができます。

コレは、一体、誰がどうやって儲けているのか?
そんなことがわかりやすく書かれています。

もう一つ、「気持ちのFREE」っていうのでおもしろかったのが、DVDのネットレンタルCDというビジネスモデル。
月々の会費を払っているにもかかわらず、「送料無料、延滞金無料」という響きが全てプラスに聞こえるこのビジネス!
ホントにうまいこと考えられてて、通常は延滞すると延滞金がとられるという消費者の常識があるので、ネットレンタルでは延滞すればするほどなんだか得した気分になります。
しかし、会社側は月々の会費は既にもらってますし、長く借りてる人がいれば、それだけ発送、交換などにかかる人件費がなくなるので、要するに、客が延滞すればするほど儲かるように出来てるわけです。
会費だけ払って一回も行かないスポーツクラブのようなもんなのですが、唯一違うのは「延滞しているといううしろめたさ」が消費者に得した気分を与えるように出来ている点です。

こんな感じでFREEを使ったいろんなビジネスモデルの成功例や失敗例が解説されていて、そのうえでどんな商売でもいつかはFREEと競い合うことになると論じています。

この本を読めば読むほど、
FREEの使い方
FREEとの戦い方
FREEと戦わずして勝ちをおさめる方法
などが見えてきます!

商売をしている人であれば、今後避けては通れない大きな流れ【FREEとの戦いいくさについて、かなり参考になる本だと思います。

僕が最近読んだ本の中では、ダントツの情報量と洞察力!
今後、何度も読み返すと思います。

ペタしてね

—–

-本のはなし

Copyright© 佐々木歯科News , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.